ダイアグラム
ダイアグラムとは指板上の「押さえる場所」を示した図。コードや(コードダイアグラム)スケール(スケールダイアグラム)を理解するのに便利です。ダイアグラムを見ることで、押さえる場所をすぐにイメージできる様にしておくとギターを学習する効率が上がります。
A7を例にコードダイアグラムと実際の押弦を比較してみましょう。
1. 縦書き(海外の譜面はこれが多い)
縦線は弦を表し、右から左に向かって1弦〜6弦。横線はフレットです。
●は押さえる、○は開放弦、✖️はミュート(消音)を表します。
このダイアグラムの場合は
・2弦、4弦の2フレットを押さえる。
・6弦をミュートする。
・その他の弦は開放弦をならす。
2. 横書き(日本の譜面はこれが一般的。五線譜、タブ譜との整合性があり見やすい)
横線は弦を表し、上から下に向かって1弦〜6弦。横線はフレットです。縦書きのダイアグラムを反時計回りに90度回転させてタブ譜との整合性を持たせたものです。
縦書きと同様に
・2弦、4弦の2フレットを押さえる。
・6弦をミュートする。
・その他の弦は開放弦をならす。
A7のダイヤグラムを実際に押弦した例です。6弦は親指の腹でミュートしています。
(弦に軽く触れて振動しない様にする。プッとノイズは出るがマスキングされて目立たない。)
コードダイアグラムが示すのは押さえる場所だけで、「どの指で押さえるか」とい情報は持っていません。どの指で押さえるかは前後のコードにより多少変わります。
タブ譜 (TAB)
タブ譜(TAB譜)は五線譜に関連付けて指板上の「押さえる場所」を示した譜面です。目的はダイアグラムと似ていますが、ダイアグラムが「静止(状態を表している)」しているのに対して、「動き(曲の進行による押さえる場所の変化)」を表すのに適しています。ギターの譜面では極めて一般的なので、これも慣れるのが早道!
例えば前述のA7を五線譜とタブ譜で表すと、、、
横書きのダイアグラムと比較するとわかりやすいでしょう。下段がタブ譜(TAB)で線が6本あるのが特徴です。五線譜との整合性から一番上の線が1弦(高い)、以下順に2弦~6弦(低い)を表します。
構えた時の見た目と逆なので最初は戸惑うかもしれませんが、五線譜との関係を考えるとこちらの方が自然です。
タブ譜の線上の数字は押さえるフレットを示しています。
0は開放(何も押さえない)です。
タブ譜を使えば譜面と同様に時間的な流れも表現できます。
[fig 1] 日本で一般的なタブ譜の例
譜尾がついていれば五線譜を読む必要がないので便利ですが、海外の譜面では譜尾がないものも見られます。こちらの方がスッキリ見やすいかもしれません。
[fig2] 譜尾が無いタブ譜の例
ギターは同じ高さの音を異なるポジションで出す事ができるので、ポジションも含めて正確に記述しようとするとタブ譜が必要になります。すぐ上の譜面と比較してみましょう。
メロディは同じですが、押さえる場所が異なっています。
[fig3] fig2の同音異ポジション
どのポジションで弾くかは音色、フレーズのアーティキュレーションなど、プレイヤーの個性に大きな影響を与えます。最終的にはタブ譜に頼らずに弾けるようになるとより楽しくなると思いますが、それは徐々に。
さて、次回から実際にG Majorキーで活用されるコードの練習に入ります。