10月3日、クリーニング中の不注意でDL-103の針を折ってしまった。どショックな一件。
新しいカートリッジを買おうとも思ったけれど気に入っていたし、MCカートリッジの場合針交換はメーカーがカートリッジごと下取り交換してくれるシステム。ぼちぼち針交換の時期だった事もあり椿オーディオに持ち込んで交換を依頼した。ここに行くと色々なブツに目移りしちゃってヤバい。暫し徘徊してなんとか大人しく帰宅。 戻って来るまでの2週間はMMとMONO針のDL-102で過ごす。

聴き古したレコード用にAudio TechnicaのMMを持っていたが、どさくさに紛れてortofonを入手w。カートリッジが変わると聴く音楽も自然に変化する。安めのMMは中域の情報がっつりで、歪んだギター、タイコ、シャウトするボーカルが元気に鳴るのが良い。70'sのロック、ファンクをたっぷり楽しんだ。
ちょうど2週間で針交換完了したDL-103が戻ってきた。早速取り替えて聴きたいところだが、慌ててドジ踏むのもやだし暇になるのを待って本日交換。


開封するとまっさらのケースにまっさらの新品。検査済みの特性表も添えらられている。
シェルに取り付けてオーバーハング調整(DP-1300MKIIのオーバーハングは54mm) プレイヤーに取り付けてアームの0バランスを取り直したのち針圧とアンチスケーティングを指定の2.5kgにセット。

交換・調整完了後の最初の一枚は、これを聴こうとして間違いをやらかした“Lizz Wright“の“Grace“ タイトル通り彼女の歌声が優美に、時に疲れた気持ちを癒してくれる様に伸びやかに響く。

プロデューサーは彼の名前がクレジットされているだけで中身が保証される思われる当代最高峰の一人、Joe Henry バンドも大好きなメンツが並ぶ
Jay Bellerose - drums, percussion
David Piltch - upright bass
Chris Bruce - acoustic and electric guitar
Marvin Sewell - acoustic and electric guitar
kenny Banks - piano, Hammond organ
その他大好きな“ちょっとヤバい“Marc Ribotが1曲electric guitarで参加
アコースティック主体のサウンドがワイドレンジで綺麗に朗々と再生される。いいね!
こう言うのも最高!

音楽聴くときは準備、聴く手順、片付け、とにかく全てのプロセスを楽しむ。
特にレコードはね。
僕が生きている間は多分レコードを聴くための装置もきっと存在してくれると思う。したがってわざわざデジタルでライブラリー化するなんて邪魔くさいことなんてしない。レコードはレコードプレイヤーで聴かなきゃその良さはわかんないし。