top of page
  • Yuji

G Major Keyで活用されるコード Vol.6


前回は共通音(共通指)をテーマに幾つかのバリエーションを紹介しました。今回はいよいよ「バレー・コード」にチャレンジします。と言っても難しく考えることはありません。一言アドバイスをと言われれば「忍耐強く練習しましょう。」これだけです。

 どのくらいで定着するか?練習しなくてもいきなり速く走ることができる人もいるのと同様かなり個人差があります。が、僕の経験ではVol.1〜5で取り上げた様なオープンコードに親しんで「押弦の感覚」を身につけておけば思ったより簡単に「音が鳴る」ものです。「バレー・コード」が押さえられる様になるとあなたのコードボキャブラリーは一気に広がります。

 「準備は入念に、忍耐強くチャレンジ」これでオッケー!あきらめんな〜!

 それでは早速練習開始!

✳︎ 練習を始める前にBlog記事の「ギターの押弦を楽にするアイデア」を参考にしてくださいね。

 

1. F#7 - Bm7

F#7 - Bm7

 まずはBm7の押さえ方を確認します。左手人差し指でうまくセーハ(何弦かを同時に押さえる)できる様な親指の位置を探ります。次に中・薬指をおいてください。最初は綺麗な音は出ないと思います。(まれに出る人もいますが)まずは正しい場所に指を置く練習をしましょう。その後F#7を人・中・薬指で押さえ、3弦4フレットの共通音(F#)を軸にコードチェンジの練習をします。

2. F#7 - Bm7

F#7 - Bm7

 1.と同じコード進行ですが、こちらはF#7もバレー・コードです。Bm7のダイヤグラムには6弦をミュートする様に書かれていますが、最初は無視して構いません。バレーしている人差し指を動かさずに(6弦まで押さえたままで)F#7の中指・薬指のフォームを保ちながら1弦細い方に移動すればBm7の出来上がり!

3. Em - Bm7

G-D

 Emの4弦2フレットの薬指を弦の上を滑らせる様にして(弦から離してしまわない様に)4フレットに移動します。薬指を軸にBm7にチェンジする様に意識して練習してください。

弦から手を離さないことで楽器を安定させることができます。

 ✳︎ 移動する際は筋肉を弛緩させて。決して強く押さえすぎない様に

4. Em - B7

G-Cadd9

 3.と同様薬指を軸にコードチェンジします。Vol.2のNo.8で扱ったオープンコードタイプと同様頻繁に使われます。弾き比べてみましょう。

Em - B7

✳︎ 移動する際は筋肉を弛緩させて。決して強く押さえすぎない様に

5. Am7 - Bm7

Am7 - Bm7

 Am7とBm7のコードフォームを比べてみましょう。Am7には開放弦の音が含まれるので、押さえているだけだとちょっとわかりにくいのですが、ダイヤグラムで両コードの●と○の位置を区別なく比べてみると同じフォームであることがわかります。そしてAm7の構成音を丸ごと2フレット分上げるとBm7の出来上がり!

 この様に同一フォームを移動することで違うルートの同タイプコードを簡単に得ることができるのコードのことをムーバブル・コード(movable chords)と呼び、ハイ・ポジション・コードを理解する上でとても重要です。Bm7は5弦にルートがあるムーバブル・コード(movable chord)です。

 ✳︎ 3フレットをセーハするとCm7、5フレットをセーハするとDm7が得られます。(下のfig1参照)

6. Am - Bm

Am - Bm

 AmとBmのコードフォームは同じです。Bm7に3弦4フレットの小指を足すだけでBmが得られます。Bmは5弦にルートがあるムーバブル・コード(movable chord)です。

 ✳︎ 3フレットをセーハするとCm、5フレットをセーハするとDmが得られます。(下のfig1参照)

7. E7 - F#7

E7 - F#7

 E7とF#7のコードフォームは同じです。F#7は6弦にルートがあるムーバブル・コード(movable chord)です。

 ✳︎ 3フレットをセーハするとG7、5フレットをセーハするとA7が得られます。(下のfig1参照)

8. A7 - B7

A7 - B7

 A7とB7のコードフォームは同じです。B7は5弦にルートがあるムーバブル・コード(movable chord)です。

 ✳︎ 3フレットをセーハするとC7、5フレットをセーハするとD7が得られます。(下のfig1参照)

 

 ムーバブル・コード(movable chord)については別の特集で紹介するつもりですが、ここでは参考に5弦、6弦上の音を載せておきます。ルートが5弦にあるタイプ、6弦にあるタイプをしっかり区別してください。例えばB7はルートが5弦にあるタイプですので、2フレットをセーハすればB7、3フレットではC7、5フレットではD7、7フレットではE7が得られます。

 [fig1] 5弦、6弦上の音

5弦、6弦上の音

 次回はVol.6までに扱ったコードを組み合わせて、頻繁に登場するコード進行のパターン(コード・プログレッション)を紹介しながら、より実践的な練習に入りたいと思います。

ビデオを作りましたので参考にしてください。

閲覧数:185回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page