引き続き「超入門-コードの押さえ方!」に関する記事です。
前回はGメージャーキーのトニック(主和音)であるGコードの押さえ方について解説しました。今回はVol.1、2の準備運動的コード練習をベースに、Gコードと連結される主なコードを練習しましょう。どの進行も頻繁に登場します。繰り返し練習してモノにしてくださいね。
尚、記事中にトニック、サブドミナントなど、ポピュラー音楽理論的な用語(イタリックで示します)が登場しますが、それらについてはまた別の機会に詳しく説明したいと思います。ここではあまり難しく考えずに軽く読みながしてください。(もちろんググれば詳しい解説が検索できると思いますが、、、ギターを弾いて響きを感じながらでないとあまり意味がありません。)
引き続き2つのコードを使ったコードチェンンジの練習をします。
1. G - Am7
Gを薬指・小指、Am7を中指・人差し指で押さえます。指の交換の練習です。
両コードとも使わない指を指板の近くにスタンバイさせておくことがポイントです。
2. G - C
G−Am7と似ていますが、薬指の動きに注意してください。コードチェンジ全般に言えることですが、左手筋肉の緊張と弛緩がポイントです。「押さえる」、「離す」筋肉の動きにメリハリをつけて練習してください。
3. G - D7
No.2のG - Cとともに、Gメジャーキーで頻出するコードチェンジです。共通する指がありませんので時間をかけて練習してください。D7コードの機能をドミナントと呼び、コード進行において非常に重要な役割を果たします。(ドミナント= Dominant)
4. C - D7
共通音である2弦1フレットを押さえる人差し指を軸にコードチェンジします。中指・薬指、それぞれの指の動きを意識しながら練習しましょう。
G、C、D7を3コード(主要三和音)と呼びそれぞれGメジャーキーを代表する役割をします。
(この役割のことをコード機能、Chord Functionと言います。)
G(Ⅰ、トニック)、C(Ⅳ、サブドミナント)、D7(Ⅴ7、ドミナント)
コード機能や代理コードについては別の機会に取り上げたいと思いますが、3つのコードの組み合わせをたくさん練習しておくと良いと思います。その際はフィジカルな側面だけでなく、コードの響きの変化を耳に焼き付けるように練習すると良いです。耳で感じ取ることが大切なのです。
G- C - D7 - G
G - C -G - D7
G - D7 -C -G
3.にある「D7 (Ⅴ7) - C (Ⅳ)」の動きは音楽理論書などでは「ご禁制」のコード進行と説明されているケースもありますが、実際の楽曲では割と高頻度で使われています。(D7とGの間にサブドミナントのCを挟んで解決を遅らせる感じ?)従って3つのコードの組み合わせをすべてのケースで練習しておくことをお勧めします。
5. G - Em
共通音を意識するためにあえて 5弦2フレットのB音を押さえるGコードフォームを示していますが、実際の練習ではミュートして構いません。
3コード(主要3和音)に続きレラティブマイナーコードであるEmはやはり最重要コードのひとつです。繰り返し練習して響きを耳に焼き付けましょう。
6. G - E7
E7はダイアトニックコードではありませんが、GからAm (Am7)に進行する途中で登場するセカンダリー・ドミナントコードです。(e.g. G - E7 - Am)間にE7が挟み込まれるとAmがさらに「暗く」響きますね。セカンダリー・ドミナントコードは次のコードのキャラクターを強調する役割があります。共通音である5弦2フレットのB音を意識して練習しましょう。
7. G - Bm7
Bm (Bm7)はEm (Em7)と同じコード機能を持っており、やはり頻繁に登場するコード進行です。共通音である5弦2フレットのB音を意識して練習しましょう。
8. G - B7
B7はダイアトニックコードではありませんが、GからEm (Em7)に行する途中で登場するセカンダリー・ドミナントコードです。(e.g. G - B7 - Em)間にB7を挟んで弾くと、Emがより暗く響くと思います。共通音である5弦2フレットのB音を意識して練習しましょう。
慣れてきたらメトロノームなどを使い、必ずin tempo(一定のテンポで弾く)で練習しましょう。また以下の様に組み合わせて練習するとより定着度が増すと思います。
G - Em - C - D7 、G - Em - Am7 - D7
G - Bm7 - C - G、G - Bm7 - Am7 - Em
G - E7 - Am7 - D7、G - E7 - C - D7
G - B7 - Em - Am7 - Bm7 - B7 - CM7
ビデオを作りましたので参考にしてください。