いよいよGコードの押さえ方です!
Vol.2までで以下のコードを取り上げて練習手順を紹介しました。
(赤で示したコード)
G (G6), Am(Am7), Bm (Bm7), C (CM7), D7 (D6,D7(9)), Em (Em7)
G7, A7 (A7(9)), B7, E7 (E7sus4), F#7
今回はいよいよ(別に大袈裟に言う必要はないけどw)メインであるGコードの押さえ方を取り上げます。
Gコードは通常下記ダイアグラムで表され[fig.1]の写真の様に押さえます。
[fig.1] Gコード2種類の押さえ方
このGコードをギター用の五線譜とタブ譜で表すと以下のようになります。
ギターは移調楽器であり、実音よりも1オクターブ高く記譜されています。
ということでGコードの実音は結構低い!
ギター用の記譜 実音はこう
見ての通りかなり低い音域であることがわかります。特に低音3声、ピアノの人はまずこういう押さえ方はしないはず。なぜならば綺麗に響かないから。
低音域で近い音を重ねると音が濁ってしまうことがあり、その限界は「ロー・インターバル・リミット(Low Interval Limit)」で定義されています。つまり「低い音域では近い音は濁ってしまうので注意してください。この位の距離は保ってくださいよ。」という注意書きですね。実際には楽器の倍音の含まれ方に影響され、断定的に「ここから上はオッケーでここから下はダメ」と決まる訳ではありませんが、ギターの音域は思いの外低いのでやはり注意が必要です。
で、「ロー・インターバル・リミット」なんて言葉は知らなくても、実践的に多くのギタリストは5弦2フレットのB音がコードの響きを濁らせると感じてミュートしてしまうことが多いと思います。(アコギに限りません!)
[fig.2] 5弦を薬指あるいは中指(6弦を押さえた指)でミュートする押さえ方
で、結論です。
5弦2フレットのB音がGコードの構成音であることを認識していることは必要だが、鳴らす必要はない。というか、あえて意図しない限りミュートして鳴らさない方がサウンド的にはすっきりクリアになる。
✳︎注意
GコードにおけるB音はMajor 3rdの音でありコードの構成上重要な音ですが、2弦開放の音もやはりB音であるので5弦をミュートしてもオッケー!またロー・インターバル・リミットの問題は前回紹介したBm7でもやはり問題になるので注意が必要。
また5弦2フレットのB音を押さえようとすることが、6弦3フレットのG音の押弦に悪影響を与えてしまうケースもよく見られます。従ってコードを押さえる手順としても5弦2フレットのB音は省略してしまった方が良いです。
ここでは2種類の押さえ方を紹介していますが、どちらを選ぶかは前後のコードによります。最終的にはどちらの押さえ方もできる様にしましょう。
その他、こんな押さえ方もあるのですが、それはVol.5で紹介する予定です。
Gコードが押さえられる様になると一気に世界が広がります。
こんな風に組み合わせて練習してみましょう。どっかで聞いたことない?
(各コード1小節づつ弾いてみましょう。右手は全音符でオッケー!)
G - Am7 - Bm7 - CM7
CM7 - Bm7 - Am7 - G
G - G - Em - Em - C - D7 - G - G
これで16種類のコードをゲット!秋の夜長はギターを楽しむのにはぴったり!
G (G6), Am(Am7), Bm (Bm7), C (CM7), D7 (D6,D7(9)), Em (Em7)
G7, A7 (A7(9)), B7, E7 (E7sus4), F#7
ビデオを参考にしてください。