引き続き「超入門-コードの押さえ方!」に関する記事です。
前回はVol.1、2の準備運動的コード練習をベースに、Gコードと連結される主なダイアトニックコードを練習しました。今回はより実践的なコードチェンジにチャレンジします。もう「超」はとってもいいかもね。
難しく感じたらVol.1、2の基礎的な動きを復習してからチャレンジしてください。また大切なのは筋肉の緊張と弛緩です。特にコードチェンジの際には「押さえる」前に「脱力する」事を意識して練習すると良いです。「脱力」だけの練習をしても良いくらいです。
それでは早速練習開始!
1. G - C ( Top note G )
Cコードの完全5度の音であるG音をトップ(最高音)に持ってきてGコードとの共通音とした押さえ方です。1弦開放のCコードと弾き比べてみましょう。コードチェンジではトップの音が目立ちますので、時にメロディの動きを邪魔してしまうことがあります。トップの音を共通音とするとコードのつながりはスムーズに感じると思います。
2. G - D7sus4
Gを薬指・小指で押さえ、D7sus4との共通音である小指を軸にしてコードチェンジします。使わない指は指板の近くにスタンバイさせておきましょう。これが出来たらD7sus4の後にD7、Gをつなげるとより実践的な練習になります。
(余裕が出てきたらD7sus4の時6弦を左手親指で軽く触れてミュートしましょう。)
3. G - D
このGコードには長3度の音であるB音が含まれていません。(G、D音のみ)音の構成が単純な分「ガツン」とパワフルな響きがえられロックっぽいストロークプレイに多用されます。
共通音である2弦3フレットのD音を軸にコードチェンジします。
4. G - Cadd9
Cadd9はシー・アッド・ナイン(本当は9th、ナインス)と呼びロックやポップスで非常に使用頻度の高いコードです。1、2弦3フレットが共通音でありそれぞれ小指、薬指で押さえます。add9はかなり自由度の高い付加音なので特に指定がなくても入れることが可能です。
Gコードと同様に4弦2フレットのE音(コードの長3度の音)をミュートしたり、1弦を開放(E音)にする事もあります。
5. G - Em7
3.と同様1、2弦3フレットが共通音でありそれぞれ小指、薬指で押さえます。Vol. 1で取りあげたEm7とは若干違った印象があるかと思います。使っている音は同じですが(E, G, B, D)積み上げられている順番(これをボイシング=Voicingと言います。)が違うのです。またEm7の1弦を開放(E音)にする事もあります。
どう押さえるかはプレイヤーがチョイスするのですが、同じコード進行でもちょっと雰囲気が変わって興味深いです。コード弾いてるだけでも飽きない、、、っつーか、もう50年近く弾いてるのにどんどん面白くなる。
6. C - Am
Cコードの5弦3フレットを押さえた薬指を3弦2フレットに移動するとAmの出来上がり。C、E音が共通音ということもあり、AmコードはCコードの代理和音(機能はサブドミナント)として機能します。またキーがCメジャーの場合のレラティブ・マイナーコードでもあり、頻出するコード進行のひとつです。
さて、Amコードにおいて6弦開放のE音は5度の音、つまりコードトーンです。ただし音域が低いこともありルートのA音を最低音としたほうが響きに濁りがなく(Vol.3参照、ロー・インターバル・リミット)コードの輪郭がはっきりします。余裕が出てきたら左手親指で触れてミュートするようにしましょう。(1弦に影響が出ないように注意してください。)
7. Am - E
Amのコードフォームをそのまま6弦側に移動するとEコードの出来上がり!
余裕が出てきたらAmコードの6弦をミュートしましょう。
8. C - G7
G7はダイアトニックコードではありませんが、トニックのGコードからサブ・ドミナントのCコードに進行する間に挟んで使用する(e.g. G - G7 - C)セカンダリー・ドミナントコードです。G7コードを挟むとCコードがより盛り上がった様に聞こえると思います。サビがサブ・ドミナントコードから始まる場合などに使用されます。
慣れてきたらメトロノームなどを使い、必ずin tempo(一定のテンポで弾く)で練習しましょう。また以下の様に組み合わせて練習するとより定着度が増すと思います。
G - C - D7sus4 - D7、G - Cadd9 - D7sus4 - D7
G - Em7 - Cadd9 -G、G - Em7 - Cadd9 - Em7
G - E - Am - D7、G - E - C - D
G - G7 - C - Am7 - Bm7 - Em7 - C - D7sus4
Em - C - D - G
ビデオを作りましたので参考にしてください。